ギリシャ・アテネの中心地シンタグマ広場から徒歩15分ほどでたどり着くのが、1896年(明治29)に第1回近代オリンピックが開催されたパナシナイコ・スタジアムだ。
紀元前329年に大理石を用いて建設され、またの名を「カリマルマロ」と呼ばれるこのスタジアム(スタディオ)は、毎年アテネで開催されるアテネマラソンのフィニッシュ地点として、またコンサートやスポーツ大会をはじめとした様々なイベントの開催地としてアテネ市民だけでなくギリシャを訪れる人々に親しまれている。

国際オリンピック委員会(IOC)第5代会長アベリー・ブランデージ(1887-1975)の席(左)/「近代オリンピックの父」と呼ばれるピエール・ド・クーベルタン男爵(1863-1937)の席(右)

特別な意匠で飾られた1896年第1回近代五輪の貴賓席

スタジアム内部に設けられた博物館への通路
カリマルマロの奥深く、通路を進んだ先には博物館が設置されており、「Memories from Olympic Games:Posters and Torches from 1896 till today」と題して第1回大会から現在に至るまでのポスターや聖火リレーに使用されたトーチといった貴重な文物を展示する常設展が開催されており、訪れる者にオリンピックの歴史を伝えている。
photos: ストラトス・クリム(Stratos Klimou)
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