マリア・ポリズ:ギリシャ女子マラソン界の伝説とマラソンチーム・グリース

GREEK

(左)MARATHON TEAM GREECE by Maria Polyzou/(右)マリア・ポリズ

3日(日)雨が降る冬の寒さの中3万5千人あまりが完走を果たした今年の東京マラソン2019。マラソンの故郷・ギリシャからもランナーが集まる中、自らが主催するマラソンチーム「MARATHON TEAM GREECE」を率いるギリシャ女子マラソン界の伝説マリア・ポリズが東京マラソンの開催に合わせGreeceJapan.comに自らの想いを寄せてくれた。

東京マラソンをはじめ、世界各地の名だたるマラソン大会にランナーを送り出しているギリシャで最も知られたマラソンチーム「MARATHON TEAM GREECE」の主催者・コーチとして活躍するポリズは、2時間33分40のマラソン女子ギリシャ記録を持ち、マラトン‐アテネ間を走るアテネマラソンでは2時間39分10の女子大会記録を持つギリシャ女子マラソン界のトップアスリートだ。1996年(平成8)のアトランタ五輪のマラソン競技ではギリシャ代表トップでフィニッシュ、そして1997年の世界陸上アテネ大会では日本の鈴木博美が金を獲得したマラソン競技で12位という成績を残している。

彼女の輝かしい歩みは競技上の記録にとどまらない。2009年からはマラソン・アンバサダーとして活動するほか、アテネマラソン競技委員会のメンバーとしても活躍。また自らが提供した歴史的価値の高い文物を含むマラソン史上貴重な品々を集めたマラソンミュージアムの館長を務めた経験を持ち、ギリシャで行われたスペシャルオリンピックスでは現在スペシャルオリンピックス日本の理事長を務める有森裕子とともに走った彼女のマラソンに対する熱い思いをお伝えしたい。

1996年(平成8)アトランタオリンピックでフィニッシュするポリズ


「MARATHON TEAM GREECE by Maria Polyzou」は、300名以上のランナーを擁するギリシャ有数のランナーズクラブです。家庭や子供、職業上の重責を担うほか、様々な個人の事情を抱えたあらゆる年代の人々がマラソンを完走するという一つの偉業を成し遂げています。

これは、まさにあなたの身近な隣人の偉業にほかなりません。もしかするとオリンピックよりも、世界大会のトップアスリートよりも賞賛すべき人々なのではないでしょうか。日々の様々な問題を乗り越えるというマラソンは、時として42.195kmを走る競技としてのマラソンに比べはるかに困難なことも多いでしょう。

私たちのチームの誇るべきランナーたちは、そういった勇者たちであり、また42.195kmを走るために世界中あらゆる場所へ旅することも厭わない、マラソンを愛する人々です。そういった人々の中に東京マラソンに参加し完走する栄誉を得る者がいるのも当然のことでしょう。もちろん、その中には東京、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティマラソンといった世界で最も名高く大規模な6つのマラソン大会で構成されるアボット・ワールドマラソンメジャーズ(AbbottWMM)を制覇する夢を持ったランナーも多く含まれています。

ここで、私たちのチームから東京マラソンを走ったランナーたちをご紹介しましょう。

2017年東京マラソンを完走したニコス・べリオス

ニコス・べリオスは、アボット・ワールドマラソンメジャーズ(AbbottWMM)を制覇したランナーであり、東京マラソンでは2017年大会で完走を果たしています。

ギリシャ国旗を掲げ東京マラソン2017をフィニッシュするカテリナ・カトピ

カテリナ・カトピは2017年の東京マラソンを完走。マラソンの祖国ギリシャの一員として、ギリシャ国旗を掲げながら東京マラソンをフィニッシュする喜びを体中で表現しています。

2019年東京マラソンを完走し6大会制覇のメダルを獲得したマリア‐エルイザ・スタバラ‐ミツィア

マリア‐エルイザ・スタバラ‐ミツィアは今年2019年の東京マラソンに参加。念願のアボット・ワールドマラソンメジャーズ(AbbottWMM)を制覇した証のメダルを獲得しました。

2019年マラソンエキスポに参加したスパヌ(左)とスタバラ(右)

イリニ・スパヌは今年2019年の東京マラソンで完走を果たした女子ランナーの一人です。6大会の制覇に向けた彼女の歩みは止まらないでしょう。

そして我々のチームの一人であるミルティアデス・ミツィアスは、6大会の制覇に向け今まさにその一歩を踏み出したところです。

ギリシャと日本は深い絆で結ばれています。私たちがマラソンという競技に対する哲学と愛で互いに結ばれていることは間違いありません。日本の皆さまのご成功をお祈りしています。我々は日本の皆さまとともにあり、また積極的な活動を通じて両国の間の交流が深まり、その関係がさらに我々を固く結びつけることを願ってやみません。

来る2020年には東京でオリンピック・パラリンピック大会が開催されます。この機会に我々は、アルヘア・オリンピアの地で採火された聖火が数千キロに及ぶトーチリレーを経て、開催地・東京の地で開会式に臨む歴史的瞬間を含め、様々な経験を分かち合うことでしょう。

マリア・ポリズ

 

永田 純子

永田 純子

GreeceJapan.com 代表。またギリシャ語で日本各地の名所を紹介する  IAPONIA.GR, 英語で日本を紹介する JAPANbyweb 、および 英語版ニュースのGreek.world の共同創設者。

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