日希修好120周年シンポジウム「古代ギリシャを日本に見る」フォトレポート(photos)

東京千代田区の大妻女子大学千代田キャンパスで、日本・ギリシャ修好120周年の節目の年である2019年6月4日(火)「古代ギリシャを日本に見るー古代ギリシャ叙事詩と日本の伝統文化『能』との出会いからー」と題した記念シンポジウムが開催された。

講演に先立って、シンポジウムを主催した横山進一・日本ギリシャ協会会長、コンスタンティン・カキュシス駐日ギリシャ大使、そして伊藤正直・大妻女子大学学長が挨拶。会場にはギリシャ大使館から多くの職員が駆けつけたほか、ギリシャ・サラミナ島のファネロメニ修道院聖堂の壁画修復事業に携わり、サラミナ市名誉市民の称号を授与された共立女子大学の木戸雅子教授も列席した。

続くシンポジウム第1部では、古代ギリシャ学研究最高機関のプリンストン高等研究所のアンゲロス・ハニオティス教授が「古代ギリシャ人の感情とその現代的意識」と題して、具体的な事例を示しながら古代ギリシャの彫刻や文物に残された様々なかたちから、現代に通じる感情や事象を読み解いた。

シンポジウム第2部では、ハニオティス教授に加えホメロスの叙事詩『オデュッセイア』第11歌「ネキア」を能『冥府行~NEKYIA(ネキア)』として現代によみがえらせ、2015年には世界遺産・エピダヴロス古代円形劇場において同作を上演し絶賛された人間国宝・四世 梅若 実玄祥(うめわか みのるげんしょう)、『冥府行~NEKYIA(ネキア)』を企画制作した伊藤 寿氏の3人をモデレーターに迎え、ハニオティス教授の招聘に尽力した藤井 崇・関西学院准教授をパネリストにパネルディスカッションを実施。

『冥府行』を演出したギリシャ人演出家ミハイル・マルマリノス氏がスカイプでアテネからディスカッションに参加する中、ギリシャ公演での出来事からひとつの作品に対峙する姿勢まで、様々なテーマで活発な意見交換が行われ、聴講者たちはまたとない貴重な機会に熱心にその議論に聞き入った。

(左から)藤井准教授、ハニオティス教授、梅若実玄祥師、伊藤寿氏、そしてスカイプでアテネから参加のマルマリノス氏

左:梅若 実玄祥師、右:伊藤 寿氏

能に対する譲れない思いを情熱的に語る梅若 実玄祥師

同時通訳を交えた4人のディスカッションにメモを取りつつ熱心に聞き入る聴講者ら

シンポジウム後笑顔の伊藤 寿氏、ハニオティス教授、藤井 崇准教授

photos: Junko Nagata © GreeceJapan.com

 

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