木戸雅子・共立女子大学名誉教授にギリシャの勲章が授与(photos)

GREEK

木戸雅子・共立女子大学名誉教授とカキュシス駐日ギリシャ大使 | photo: GreeceJapan.com/Junko Nagata

「私のほとんどの人生はギリシャとともにありました。私は運がよかったと感じています。それは私の人生のごく初めにギリシャと出会ったからです」―。

長年に渡る日本におけるギリシャ文化の研究の促進、および両国間の文化的関係の促進への貢献を称えられ、2021年10月18日(月)東京のギリシャ大使公邸で行われた伝達式で、木戸雅子・共立女子大学名誉教授にギリシャ政府からコマンダー・オブ・ジ・オーダー・オブ・ザ・ベネフィセンス勲章(Commander of the Order of the Beneficence)が授与された。

木戸雅子・共立女子大学名誉教授 | photo: GreeceJapan.com/Junko Nagata

日本におけるギリシャ研究の第一人者であり、美術史家・ビザンティン美術史の研究者である共立女子大学名誉教授の木戸雅子氏への今回の叙勲は、コンスタンティン・カキュシス駐日ギリシャ大使よりカテリナ・サケラロプル・ギリシャ共和国大統領に代わって伝達された。

伝達式でカキュシス大使は「木戸名誉教授は日本でギリシャの文化と歴史の振興に精力的に取り組み、またギリシャ・サラミナ島のパナギア・ファネロメニ修道院聖堂の壁画修復事業において決定的な役割を果たした」と語り、その功績をもって2013年サラミナ市名誉市民の称号を得たその業績を賞賛した。

木戸名誉教授は叙勲後のスピーチで「閣下の故国、ギリシャへの愛と信頼感ゆえに特別に感動して、この上ない名誉の勲章を頂戴いたしました。私にとってこれは偉大な名誉であり、閣下にどのような言葉で謙虚に私の感謝の気持ちを十分に表現したら良いのかわかりません」と叙勲に対し感謝の意を表明。また「正直に申しますと、ただただ嬉しく存じます。ギリシャはすでに私にとって第二の故国と感じておりますし、何はともあれ今年私は大学から定年退職いたしました。そのためこの勲章とともに、何か私の一つの時代が完結したかのように感じております」として、1988年から33年間に渡る大学での研究生活を今年2021年に締めくくった思いを語った。

コマンダー・オブ・ジ・オーダー・オブ・ザ・ベネフィセンス勲章 | photo: GreeceJapan.com/Junko Nagata

また木戸名誉教授はこれまでの活動について言及。その中でも最も大きなギリシャでの成果として、サラミナ島のパナギア・ファネロメニ修道院聖堂において、サラミナ・プロジェクトと名付けられた壁画を修復保存をしながら研究するギリシャと日本の共同研究を挙げるとともに、大学でギリシャ人研究者らと開催した様々なシンポジウムやギリシャ政府主催のマラソンの記念特別展の開催などを挙げ、こうした研究活動を支えた大学当局に感謝の意を表した。

最後に木戸名誉教授は二国間の関係の発展における若者の果たす役割の重要性について言及。「二国間のより良い関係を発展させていくための解決策は若い人々の交流だと信じます。相互理解は日常生活やその土地での直接的な経験からのみ生み出されるのです。そのように信じているので、これからもできる限りギリシャと日本の二国間のよりよい関係を生み出すために、若い人々を助け、両国の文化研究に微力ながら貢献できればと望んでいます」として、若い世代への協力を惜しまないと語った。

叙勲伝達式の参列者一同 | photo: GreeceJapan.com/Junko Nagata

伝達式にはギリシャ大使館からイオアナ・ハリクリア・ヤナカル大使夫人、ゲオルギオス・パルテニウ参事官が、共立女子大学から川久保清学長が、共立女子学園から御手洗康理事長が参列。また馬渕明子・前西洋美術館館長、樋田豊郎・東京都庭園美術館館長、鈴木杜幾子・明治学院大学名誉教授、大原まゆみ・明治学院大学名誉教授、鐸木道剛・東北学院大学副学長、加藤磨珠枝・立教大学教授、兄の肥後直人・元富士電機機器制御株式会社取締役社長ならびに良美夫人、叔母の久保田英子氏、そして夫の木戸修・東京芸術大学名誉教授が参列、叙勲を祝した。

会場には在日ギリシャ商工会議所のトニー・アンドリオティス会頭、日本ギリシャ協会の川上修二事務局長、企業家のアサナシオス・フラギス氏も駆け付け、ともに木戸名誉教授の叙勲を祝した。

なお、2021年10月23日(土)から31日(日)まで、木戸雅子・共立女子大学名誉教授とイオアナ・ハリクリア・ヤナカル駐日ギリシャ大使夫人が所蔵するギリシャの伝統的刺繍の作品を展示する特別展「ギリシャの伝統的刺繡展」が東京・上野のStudio 2525で開催される予定。

 

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