ギリシャ総選挙2015:1月の世論調査でSYRIZAが1位

2015年1月12日(月)にギリシャ・SKAI テレビが発表したマケドニア大学による世論調査の結果で、ツィプラス党首が率いる急進左派連合(SYRIZA)の支持率が31.5%と、サマラス首相率いる与党・新民主主義党(ND)27%を上回ってトップの位置を獲得していることが明らかになった。

調査は18歳以上を対象に、電話により1月10日(土)から12日(月)までに実施されたもの。同大学による前回調査は2014年12月28日(日)から30日(火)に実施され、この時点での急進左派連合(SYRIZA)の支持率は29.5%、与党・新民主主義党(ND)は25%、新民主主義党(ND)と連立を組む全ギリシャ社会主義運動(PASOK)は4%。

今回1月の調査で支持率を3%に落としたPASOKを除き、いずれの政党も選挙まで2週間を切った現時点で支持率を上げているものの、SYRIZAが1位を占めている状況に変わりはない。続く第3位にはジャーナリストのスタヴロス・セオドラキス氏が2014年1月に旗揚げした新党のポタミ(Potami/ギリシャ語で「河」)が躍進している。

今回の世論調査による政党別の支持率上位6位までは以下のとおり。

1> 急進左派連合(SYRIZA)…31.5%
2> 新民主主義党(ND)…27%
3> ポタミ(Potami)…6.5%
4> 黄金の夜明け党(XA)…6%
4> ギリシャ共産党(KKE)…6%
6> 全ギリシャ社会主義運動(PASOK)…3%
6> 独立ギリシャ人党(ANEL)…3%

また、新首相として適切な人物についての質問に対しては、アンドニス・サマラス現首相と答えたのが全体の35%と最も多く、次いでSYRIZAのアレクシス・ツィプラス党首と答えたのが28.5%という結果となっている。

今回の総選挙では、無所属候補1名および21の政党、4の連立政党が候補者を擁立。ツィプラス・SYRIZA党首が出馬するA-アテネ区では、同じくSYRIZA所属の国会議員で女優のマニア・パパディミトリウが再出馬するなど、著名人候補を擁立する動きも活発化している。

永田 純子
永田 純子
(Junko Nagata) GreeceJapan.com 代表。またギリシャ語で日本各地の名所を紹介する  IAPONIA.GR, 英語で日本を紹介する JAPANbywebの共同創設者。

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