日本のSpace CompassとギリシャのHellas Sat、衛星間光通信ネットワークの相互接続に向けた覚書を締結

日本の株式会社Space CompassとギリシャのHELLAS SAT Consortium Limitedは、衛星間光通信ネットワークの相互接続に向け、技術的・商業的な協力の可能性を検討する覚書を締結したと発表した。

株式会社Space CompassはNTT株式会社とスカパーJSAT株式会社が設立した合弁会社で、宇宙統合コンピューティング・ネットワークの構築により、持続可能な社会を実現することを目指している。この構想の第一歩として、宇宙データセンタ(宇宙における大容量通信・コンピューティング基盤)、宇宙RAN(Beyond5G/6G におけるコミュニケーション基盤)の事業・サービスに取り組んでおり、今後はIOWNなどの革新的な技術も活用し、さらなるサービスの強化をめざしていくとしている。

また、HELLAS SAT Consortium Limitedは、3機の静止衛星を運用するギリシャの衛星通信事業者で、3機の静止衛星のうち2機は同一の東経39度に配置されており、ギリシャとキプロスにそれぞれ15,000㎡および30,000㎡のテレポート施設を保有。同社はこれらの施設を通じて、世界中の企業、政府、国防関連の顧客に衛星および地上サービスを提供している。

今回のプレスリリースで、Space CompassとHellas Satは、光通信による高速・大容量通信の普及には、国境や事業者の枠を超えたネットワーク間の相互接続(Interoperability)の実現が不可欠であるとの共通認識を持っているとして、本覚書に基づき、両社は今後軌道上での技術検討や実証について協議を進めていくという。 Space Compassは、ESA(欧州宇宙機関)と進めている技術検討(*1)に加え、本協議を並行して推進することにより、異なる光通信ネットワークやコンステレーション間の相互接続を実現し、「宇宙統合コンピューティング・ネットワーク(*2)」の構築を加速させていくとしている。

*1 欧州宇宙機関ESAとの光通信軌道上実証検討について

Space Compassと欧州宇宙機関(ESA: European Space Agency)は、それぞれが主導する軌道上衛星間光通信ネットワークシステムの実証プログラムにおいて、相互運用の可能性について検討を進める覚書を締結し、実証衛星による軌道上試験を予定している。この試験には、Space Compassが打ち上げを予定している静止軌道(GEO)衛星との接続も含まれている。

*2 宇宙統合コンピューティング・ネットワークについて

マルチオービット(GEO/LEO/HAPS)に配置された通信衛星間を高速大容量の光通信で接続して新たなインフラ基盤を構築し、地上のインフラ基盤と統合することにより、さまざまな社会課題の解決を目指す。

永田 純子
永田 純子
(Junko Nagata) GreeceJapan.com 代表。またギリシャ語で日本各地の名所を紹介する  IAPONIA.GR, 英語で日本を紹介する JAPANbywebの共同創設者。

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