2020年10月に開催された第33回東京国際映画祭の「TOKYOプレミア2020」部門に出品され好評を博したギリシャのクリストス・ニク監督の長編第一作『林檎とポラロイド』が2022年3月11日(金)から、ビターズ・エンドの配給でヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか日本全国の劇場で公開が開始された。
記憶喪失を引き起こす奇病が蔓延する世界で、自らも記憶を失った一人の男が「新しい自分」を見つけるべく、送られてくるカセットテープに吹き込まれた様々なミッションをこなすうちに、自分が真に求めるものに回帰するという、ニク監督のエッセンスあふれる現代のおとぎ話の世界が描かれている。
GreeceJapan.comは上映劇場の一つ、東京・新宿の新宿武蔵野館を訪問。1920年(大正9)6月新宿の有志が集まり街の発展開発を祈念して立ち上げられてから100年余りの歴史あるこの劇場では、今回のニク監督作の上映を記念した美しいデコレーションが訪れる観客らを迎えている。
photos: Junko Nagata ©GreeceJapan.com

『林檎とポラロイド』公開を記念したヒーリング・アクアリウムが中央にあしらわれたデコレーション

劇場では「新しい自分」プログラムの指示が書かれた林檎が飾られている
- 作品を取り上げたメディアの切り抜き
- 日本版ポスター

ギリシャの誇るディーヴァ、マリア・カラス出演のパゾリーニ監督作『王女メディア』も上映中

100年以上に渡って新宿の映画文化の中心として活動を続ける新宿武蔵野館の今の様子
[ 日本版トレーラー映像(Video)]
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