GreeceJapan.com独占インタビュー:ナノス・ファイアワークス~ギリシャの誇る花火師集団~

Photo: Nanos Fireworks

長崎県のハウステンボスで日本と世界各国を代表する花火師達が世界一を賭けて激突する花火の世界大会・世界花火師競技会に海外から参戦する4ヵ国のうち、ギリシャから馳せ参じたのが国内外で数多くの受賞歴を持つギリシャの花火師集団ナノス・ファイアワークス(Nanos Fireworks & Special Effects)だ。

今回GreeceJapan.comはナノス一族の伝統の技を引っ提げて長崎入りしたフィリッポスと、その兄弟のパヴロスの二人にインタビュー。25日(土)の海外予選を目前に、一族の歴史について語ってくれた。

向かって右端がパヴロス、その左隣がフィリッポス(Photo: Nanos Fireworks)

日本で開催される国際的な花火大会にギリシャ代表が参加することは私たちにとっても大きな喜びです。
ご存知のとおり、夏の季節には各地で数多くの花火大会が開かれるなど、日本は花火が盛んな国として知られていますが、そんな日本で開催される世界花火師競技会への参加にかける思いについてお聞かせください。

世界最高峰の花火として知られる日本の花火は、特にその製造において世界的に優れた技術を持っています。世界のあらゆる地域で行われる花火を用いたショーやプログラム製作に強みのある我々ナノス・ファイアワークスのチームにとって、優れた日本の花火製作の素材を用いたショーを開催する機会に恵まれたことはこの上ない喜びです。

あなた方ナノス・ファイアワークスの歴史についてお伺いします。いつ頃からナノス一家は花火に携わっておられるのでしょうか。また、ギリシャでは花火は広く親しまれているのでしょうか。

ナノス一家はおよそ100年前から4世代に渡って花火とこれを用いた様々な催しに携わって来た歴史ある一族です。その歴史は、ギリシャ独立戦争の女傑として知られるラスカリナ・ブブリナの子孫であり、ギリシャ・スペツェス島出身の私たちの曾祖父ディミトリオス・ブブリスが、スペツェス島伝統の祭り・アルマタで使われる花火を初めて製造したことに端を発しています。

今では一族はナノス・ファイアワークスとして、ギリシャだけでなく世界各国で行われる様々なプロジェクトやイベントで伝統の技を披露しています。

あなた方はこれまで数多くの世界的な賞を受賞されていますが、これまでに携わられた数々の大会や催しの中で、記念すべき最も重要なイベントは何でしょうか。

世界で最も権威ある10の国際的な花火大会のうち9大会でナノス・ファイアワークスは1位を獲得しています。これまでドイツ、中国、カナダ、ベルギー、フランス、チェコをはじめ世界各地の大会に参加していますが、つい最近では先週モスクワで行われた世界大会で2位を獲得しました。

そんな我々にとって最も記念すべき出来事は、2004年に開催されたアテネオリンピックと2011年のスペシャルオリンピックスで磨き抜いた我々の技術を披露する機会を得たことでしょう。しかし、あらゆるイベントやプログラムをおいて、一族の歴史そのものであるスペツェス島のアルマタの花火を手掛けていることは、我々にとってこの上ない誇りです。アルマタでは花火を使ったショーを企画・製作していますが、これはトルコのフリゲートの爆破を模したもので、我々にとって印象的かつ感動的な催しの一つです。

ありがとうございました。皆さんの長崎での成功をお祈りしています。

ナノス・ファイアワークス&スペシャルエフェクツ(公式サイト)

 

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永田 純子

永田 純子

GreeceJapan.com 代表。またギリシャ語で日本各地の名所を紹介する  IAPONIA.GR, 英語で日本を紹介する JAPANbywebの共同創設者。

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